Cloudflare CDNについて
- 無料・デフォルトで使用可能
- 細かいリソース設定不要
- サポートは基本有料プラン
- 無料Planは制限事項がある (業務の場合Business以上を推奨)
- キャッシュ制限
- [キャッシュ最小TTL
- キャッシュパージ - タグ使用
- キャッシュパージ - ホスト単位
- カスタムキャッシュキー
- URLのプリフェッチ
- Argo Smart Routing(+階層型キャッシング) : 有料アドオン
- クライアント側最大アップロード容量
- 稼働率制限
- 稼働率を保証するSLA : Business以上
- 稼働保証サービスクレジット(ダウンタイムによる割引保証) : Business以上
- 負荷分散制限
- 負荷分散 : 有料アドオン
- グローバルな負荷分散 : 有料アドオン
- 負荷分散ヘルスチェック : 有料アドオン
- キャッシュ制限
The Forrester New Wave for Edge Development Platforms
Cloudflareは、「The Forrester New Wave for Edge Development Platforms, Q4 2021」で「リーダー」に選ばれました。
上記によるEdge サービス比較図
シェア (2022/1/31)
2020/7 CDN提供者シェア
引用 : CDN提供者シェア
日本のCDNシェアについて調査結果@2021年4月
日本語サイトのCDNシェア
JPドメインサイトのCDNシェア
引用 : 日本のCDNシェアについて調査結果@2021年10月
その他参考資料
シェアについてまとめ
- CloudflareのCDNはデフォルトの為、セキュリティ等他の用途での導入と厳密に分ける事ができない。
- CloudflareCDNは中小サービスが多く、実際の利用者ベースとなるとメジャーサービス利用の多いAkamaiに分があるかもしれない。
- CDNの直接的な競合はFastly
ベンチマーク (2021/09/17)
測定したもの
TCP Connection Time
バーが長い方が高性能
TCP接続時間から始めて、測定した5つの企業がどれだけうまく接続されているかを把握しましょう。ここではバーが長いほど優れていることを思い出してください。これらは、特定のCDNがその多くのネットワークで最高のパフォーマンスであったことを示しています。ネットワークが多いほど優れています。
Time To First Byte (TTFB)
バーが長い方が高性能
次は5社のTTFBです。繰り返しになりますが、バーが長いほど、そのCDNのTTFBが最も低いネットワークが増えることを意味します
Time To Last Byte (TTLB)
バーが長い方が高性能
そして最後にTTLB測定。繰り返しになりますが、バーが長いほど、そのCDNのTTLBが最も低いネットワークが増えることを意味します。
CDN競合比較表 (2022/1/31)
サービス名・資料リンク | POP (Point Of Presence)数 | 日本国内のPOP |
SLA | サービス形態 |
Protocols | トラフィック従量課金 |
エッジサービス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Cloudflare 2022/6更新 | 270 | 東京・大阪・福岡・那覇 | business planより100%保証 | 無料から使用可能 ・有料プランやオプションで品質可変 |
HTTP/3 | 無 | 提供サービスのほとんどがエッジ上で動作する。 エッジ上で動作するサービス数は最多 |
Fastly | 72 : (2020/06) | 東京・大阪 | ゴールド Plan以上で100%保証 | 無料トライアル有 | HTTP/3 | 一定量まで無料・従量課金 | 提供サービスのほとんどがエッジ上で動作する。 エッジ上で動作するサービス数はそれなり |
CloudFront | 310 | 東京・大阪 | 各種SLAステータスを取得でき、 cloudfrontのSLAは99.9% |
有料・AWSの1サービス | HTTP/2 | トラフィック従量課金有 | 提供サービスのほとんどはエッジ上で動作しない。 エッジ上で動作するサービス数は幾つかあり。 |
akamai | 1600 over | 東京・大阪・仙台 ・名古屋・鹿児島 etc... ほぼ都道府県毎にある |
100%保証 | 有料・無料トライアル有 | HTTP/3 | トラフィック従量課金有り | 提供サービスのほとんどがエッジ上で動作する。 エッジ上で動作するサービス数はそれなり |
vercel | 16 | 東京 | 99%保証、予定されたダウンタイムが 月辺り8時間以内。 |
無料Plan有り | HTTP/2 | plan毎に上限あり ・実質トラフィック従量課金 |
提供サービスのほとんどがエッジ上で動作する。 エッジ上で動作するサービス数はそれなり |
netlify | 無料 7:有料 15 | 無料 無し : 有料 : 東京 | Enterprise Planのみ 99%保証 | 無料Plan有り | HTTP/2 | plan毎に上限あり ・実質トラフィック従量課金 |
提供サービスのほとんどがエッジ上で動作する。 エッジ上で動作するサービス数はそれなり |
POP数比較
POP数は多いほど良く、近い距離にあればあるほどレイテンシが低くなる
- pop数はakamaiが圧倒的
- 次点がCloudflareとCloudFlont、Cloudflareは資金力で負け後発であるにも関わらずCloudFlontに迫る数にまで成長。
- Fastlyの数位までが概ねCDNサービスと言っていいレベル。
- 参考までにnetlifyとvercelも載せたが、CDNサービスというより最低限のCDNがあるレベル、CDN目当てに使うサービスではない。
- netlifyは無料paln時日本にCDNはない。
- vercelとnetlify有料planは東京にしか無く、西日本でレイテンシが劣る。
- AWSについて
- 基本的に1リージョンで提供するサービスがメイン。
- エッジ毎に必要なリソースが多く、popを増やすのに不利。
- HTTP/2止まりなのでプロトコルで劣る。
- akamaiに比べて、pop数が劣る。
エッジコンピューティング
- AWS以外はほとんどのサービスをCDNエッジで提供している。
- エッジで提供しているサービスの数はCloudflareが突出して多く守備範囲が広い。
- それ以外のCDNサービスの提供範囲は概ね同じ位の範囲。(CDNキャッシュ・セキュリティ・エッジfaas)
機能比較
- Cloudflareのみ無料で問題なく使える。
- cloudfrontはプロトコルで劣るので速度面で現状不利。
- Cloudflareはリソースの指定をしなくていいので設定が楽
- CloudflareはエッジキャッシュPurge し放題、速い
- CloudFrontはエッジキャッシュを消すInvalidation処理に都度料金がかかる
参考資料 : https://yusukebe.com/posts/2021/cloudflare/
CDNについてまとめ
- 日本国内は東京・大阪のみというCDNサービスが多い。
- akamaiのpop数が特殊。
- Cloudflareの現在の構成で世界人口の95%へ50ミリ秒以内の性能
- Cloudflare for Officesというオフィスビルに直接CDNエッジサーバーを設置するサービスがあるらしく、オフィスからのレイテンシを改善できるらしい。
- このサービスでPOP箇所も増えるかもしれない。
- CDNエッジの理想は同じ建物位近くに置くという事らしい。