cloudflareとエッジコンピューティングまとめ

エッジコンピューティングサマリー

cloudflareのサービスを幾つか紹介して来た結果を個人的にまとめてみます。

AWSのようなクラウドコンピューティングとの対比

クラウドコンピューティング cloudflareのエッジコンピューティング
カスタム性 自由にカスタム可能 基本的には用意された環境を使用
npm のversion変更程度
リージョン 基本的には特定リージョン 全リージョン
レイテンシ 特定リージョン以外は高レイテンシ 全リージョン低レイテンシ
エッジ毎のコスト性 高コスト
各エッジ毎に大きなコンピューティング資源
低コスト
各エッジにはそれ程のコンピューティング資源は必要ない
ビジネスモデル 自社囲い込み、フルサービス
シングルクラウド
マルチクラウド
他サービス連携前提

cloudflare のビジネス環境と今後のサービスの発展性と特徴

特徴

  • エッジコンピューティング
  • ブルーオーシャン戦略
  • 基礎サービスから応用サービス
  • セキュリティ提供
  • マルチクラウド
  • ソリューション解決するのに別方向アプローチ

サマリー

クラウドコンピューティングはGCP・AWS・AZUREで既に寡占状態であり、この三大プレイヤーは巨大な資金を持ち、ブランドも定着しています。
同じ事をして今さら新規参入するメリットはあまりないでしょう。

cloudflare自体はもともとセキュリティサービス提供を主眼としており、提供するのにCDNが都合の良かった部分もあり。
その後のサービスの発展について、大手三社と真正面からぶつからない、ブルーオーシャン的なサービス拡大をしています。

大手三社のサービスは1リージョンに提供するサービスに概ね特化しており、現状の資産から全エッジに提供するようなサービスを作りづらく。
エッジコンピューティングが大手三社に真正面からぶつからない武器としてよく機能しているように見え。(簡単に真似して潰せない)
cloudflareのようなエッジコンピューティングサービスと連携すると面白い外部サービスも増えて来ています。

ブルーオーシャンは上位互換でなく捨てた不便な箇所もあり、既存ユーザーの全てを取りに行ってないのも特徴です。
またソリューション解決するのに別方向アプローチをしている事もあります。

ブルーオーシャン戦略例

cloudflareのサービスは完全な上位互換でなく、競合しないよう捨ててる所は捨てている。

Cloudflare warp

VPNの代替サービス、VPNとは違う実装でセキュリティを担保している。

  • pros
    • テレワークに特化。
    • 無料で使用できる。
    • 速度速い。
  • cons
    • 商用VPNのように、日本未配信のネットフリックス動画を見るような事はできない。

Cloudflare wokers

  • pros
    • ホットスタート : 低レイテンシ
    • 低コスト
  • cons
    • 対応言語が少ない
    • 使えるメモリが少ない

ソリューション解決するのに別方向アプローチ 例

Cloudflare warp

VPNの代替サービス、VPNとは違う実装でセキュリティを担保している。

waiting-room

ユーザーが増えた時、AWS等ではオートスケール等をしてサーバー側機能を増強して多数の処理を裁く方向が一般的ですが。
waiting-roomは真逆の発想でユーザー側に待って貰うサービスです、案件によってはこの仕様で大丈夫なものも多く、ワクチン予約サイトで使用されています。

発展性と特徴まとめ

Cloudflareは今後も他プレイヤーとの差別化をしたユニークなサービスが増えていくと思います。

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